株式会社コマキ・アンド・カンパニー Comaki&Co.inc.

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2020.12.04.Fri

広報・PRの効果を最大限に発揮するために必要なこと。PRテーマ・キーワードの設定とステークホルダーが共感できるストーリーへの転換

11月25日、企業経営者やCSR担当者向けに『CSR経営をとおして企業価値を高める、広報・PR戦略』セミナーと題して、コマキ・アンド・カンパニー代表取締役の小巻朱美が講師として登壇しました。主催者は、公益財団法人 横浜企業経営支援財団(IDEC)という横浜市の外殻団体で、企業経営に関する各種支援サービスの提供のほか、『横浜型地域貢献企業認定制度』の評価・運営を行っています。

タイトルにある“CSR経営”というのは、単なる社会貢献ではなく、企業経営になんらかのメリットを与える経営戦略として捉えるという意味が込められています。 セミナーのなかで特に伝えたかったことは、広報・PR活動の効果を最大限に発揮するために、PRテーマ・キーワードを設定し、ステークホルダーにとって共感できるストーリー(メッセージ)に編集しよう、ということです。

事例として、下記の企業を紹介しました。社名:PRテーマ・キーワード ⇒ストーリー(メッセージ)で表記しています。

◎森永乳業:日本初 ⇒備蓄品にも活用できる、常温保存可能なとうふ ◎Allbirds (オールバーズ):独特(ユニーク) ⇒CO2排出量表示のあるシューズ

◎Wiz(ワイズ):旬 ⇒「女性のチカラを活かす企業」に認証されたDXコンシェルジュ

◎敷島製パン:周年記念 ⇒国産小麦使用の1,057のアイディアから生まれた100周年記念商品

◎イノセントジャパン:記念日・行事 ⇒チャリティ企画『ビッグニットプロジェクト』を始動する英国生まれの果汁ドリンク

◎UNDERWATER:物語・ドラマ ⇒和菓子の老舗、銀座「空也」5代目とつくったスポーツドリンク『飲むあんこ』

◎otta(オッタ):組合せ・コラボ ⇒IoTの先端システムと地域の協力を組合せて実現した 見守りサービス

◎大川印刷:三独(独自・独特・独創) ⇒社会的課題を解決できるソーシャルプリンティングカンパニー

詳細は割愛しますが、いずれの企業も、企業・社会・顧客が“三位一体”となる共通の関心事を見つけ、それをPRテーマ・キーワードとして収斂し、ストーリー(メッセージ)に転換させています。

例えば、新商品やサービスを広報・PRする場合、報道関係者向けのプレスリリース(ニュースリリース)には、5W1Hを盛り込んだ簡素でポイントを捉えた文章であることは言うまでもありませんが、簡単にPRであると見透かされるものはなかなか取り上げてもらえません。その情報のなかに、記者が伝えたくなるようなニュース性やストーリー性、メッセージ性があるかが重要です。 今後の広報・PR活動のご参考になれば幸いです。

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